多くのクリニックでは医療ローンの利用が可能
わきが治療の大半は保険適用ができないものであり、その費用は20万円~40万円ほどになるのが相場です。
この金額は、やはり高校生が軽く一括払いできるものではないでしょう。
しかし多くのクリニックでは、支払い方法として医療ローンを利用することができます。
医療ローンは、信用会社や金融機関と契約を結んで一時的にお金を借り、分割して少しずつ返済していくものです。
最大では60回程度まで分割できる場合もあり、毎月の負担はかなり軽くなります。
この方法であれば、高校生のアルバイト代でも毎月返済が可能ではないでしょうか。
高校生の医療ローン申し込みは保護者を保証人とすることがある
ただし、高校生が医療ローンを組むためには、18歳以上であれば必ず保護者を保証人につける必要があります。
また18歳未満の場合は、医療ローンは保護者名義で申し込まなければなりません。
高校生がアルバイト代でわきが治療を受けようとする場合でも、保護者に内緒で受けることはできないと考えておきましょう。
わきが治療の費用は自分で支払えるにしても、医療ローンの申し込みに関しては必ず保護者に相談するようにしてください。
また、契約にあたっては学生証・保険証・銀行口座の通帳・印鑑が必要です。
わきが治療費用の分割払いの例
たとえば、わきが治療に30万円かかったとして、医療ローンを組んで15回払いを選んだとします。
すると、毎月の支払い金額は2万円です。
2万円程度であれば、時給900円のアルバイトを週3日3時間くらい行えば、1ヵ月足らずで貯まる金額です。
そのため、高校生のアルバイトでも十分返済できるといえます。
保険適用のわきが治療ならアルバイト代でも出せる
わきが治療の中でも、皮膚を切開する剪除法などでは保険が適用されることが多いです。
この治療で保険適用された場合、費用はおよそ3万円~5万円で済むのです。
この金額であれば、高校生がアルバイト代を貯めれば一括払いも十分可能でしょう。
ただし注意したいのは、皮膚を切開するわきが治療では術後にしばらく患部を固定する必要があり、運動などはもちろん日常生活での動きもかなり制限される点です。
また、痛みや腫れ、血腫などの症状が続きダウンタイムが1ヵ月~2ヵ月程度かかります。
この間は、通常どおりの学校生活やアルバイトは自由にできないと考えてください。
そのため、周囲に知られたくない・休みたくないといった場合は皮膚を切開する治療は避けた方が無難です。
高校生がわきが治療を受ける際は、金額ももちろんですがダウンタイムについても十分に検討して、保護者とよく相談してから決めるようにしましょう。