切らない治療で痛みも傷も少なく
皮べん法など外科手術で行うわきが治療は、確かに効果は高いですが後々まで痛みが続き、目立たないとはいえ傷も残ります。
これが気になる場合は、皮膚を切らずに行うわきが治療がおすすめです。
切らない治療方法にはいくつかあり、いずれも皮膚の外から汗腺に働きかけるものです。
ダウンタイムはほぼなく、次の日からいつも通りの日常生活に戻ることもできるため、学校や仕事を休みたくない、体への負担を小さくしたいといった人は試してみるといいでしょう。
医療レーザー
医療レーザーは、皮膚の上からレーザーを照射して汗腺を破壊する方法です。
施術中は局所麻酔を行うため痛みはほぼ感じませんし、施術後にも痛みや腫れが起きにくいです。
また、もちろん傷あともできませんので、体への負担が少なく子供への施術もできます。
治療はおよそ2週間ごとに1回、計6~8回の施術で終了し、その時点でアポクリン汗腺はほぼ破壊できるとされています。
マイクロウェーブ
マイクロウェーブとは電磁波のことで、皮膚に照射することで皮下に熱を起こし、汗腺を破壊します。
マイクロウェーブのわきが治療では、ミラドライという機器がよく知られています。
照射するときには局所麻酔を行うほか、表皮を冷却する仕組みになっており、熱による痛みややけどの心配はなく傷あとが残ることもありません。
ミラドライでのわきが治療は1回で済むことがほとんどで、効果の高さから厚生労働省やアメリカFDA(食品医薬品局)の承認も受けています。
高周波(RF)
皮下に熱を起こして汗腺を破壊する方法には、高周波(RF)を照射するものもあります。
多くはビューホットという機器が使用され、小さく細い針がついた医療用スタンプを皮膚に当てて高周波を照射します。
施術中は局所麻酔を行うため、針の痛みはもちろん感じませんし、表皮を冷却して汗腺に働きかけるためやけども起きません。
施術後はわずかにかさぶたができることもありますが、すぐに消えるでしょう。
1回の治療で9割以上の汗腺を破壊できるとされています。
超音波(HIFU)
高密度焦点式超音波(HIFU)によるわきが治療もよく用いられる方法で、ウルセラドライと呼ばれる機器を使用します。
こちらも、超音波を照射することで皮下に熱を起こし、汗腺を破壊してわきが治療を行うものです。
局所麻酔で痛みはほぼ感じませんし、汗腺が存在する深い層にピンポイントに働きかけるため、やけどの心配もありません。
効果は1回で出ることがほとんどで、こちらもアメリカFDA(食品医薬品局)の承認を受けた方法です。