わきが治療には麻酔を使用
わきが治療にはニオイの原因となるアポクリン汗腺を抑える注射や、電磁波・超音波・高周波・レーザーなどを照射する方法の他に、わきを数cmほど切って汗腺を除去する方法などがあります。
これらは経験豊富な医師により的確かつ丁寧に行われますが、治療に関する痛みに不安や疑問を感じる人もいるでしょう。
しかし、治療には麻酔を使いますので術中に痛みを感じることはありません。
麻酔の種類は以下のものがあります。
局所麻酔
わきの下の部分だけを麻酔させて痛みを感じなくさせる方法ですので、治療中の意識ははっきりしています。
注射針は患者の負担を減らすために極細のものを使用しており、一瞬チクッとしますが、10歳くらいのお子様でも我慢できる程度の痛みです。
局所麻酔は医師と患者がコミュニケーションを取りながら治療にかかることができ、途中で痛みが出た場合など、すぐに対処できるのが特徴です。
静脈麻酔・マスク麻酔
成人でも痛みに敏感な人もいます。
特に怖がりの人には静脈麻酔やマスク麻酔といった眠くなる麻酔を使い、寝ている間に治療を終わらせることができます。
術中の不快な音や器具を当てられる感触、患部を引っ張られる感覚など不安を感じる人には有効な麻酔と言えるでしょう。
また、これらは意識消失を伴うので全身麻酔の範疇に入りますが入院する必要はなく、日帰りで行えますので、治療に対するストレスも軽減できます。
静脈麻酔は点滴を始めると、間もなくリラックスした状態になり体がポカポカ温かくなってきて、その後、1~2分もすると眠気が強くなります。
小児など点滴が取りにくい場合は麻酔薬を吸入しながら眠ってしまうマスク麻酔を使用しますが、どちらも手術終盤に覚めるよう調整して行いますので、わきが治療のように短時間でできる手術においては、体の負担が全くと言って良いほどありません。
リラックスして治療に臨みましょう
治療や手術といった非日常的な場面では、誰もが不安感や緊張感を抱くものです。
しかし、過度になると血圧や心拍などが上昇し麻酔を導入するのに影響を及ぼしたり、全身の筋肉に力が入ってしまうことで体に大きな負担を与えたりしてしまうのです。
こうした不安や緊張は、治療を受ける前に医師と相談し疑問を解消することで和らげることができます。
自分がどういった内容の治療を受けるかを十分に理解した上で、リラックスして臨むと良いでしょう。
また、治療を受ける前日はしっかりと睡眠を取り体の状態を万全にしておく必要があります。