治療法により痛みの度合いは異なる
わきが治療には大きくわけて、わきをメスで数センチほど切開する「外科手術」と、注射で汗を抑える方法や電磁波・超音波・高周波・レーザーなどを照射する「切らない治療法」があります。
この内、切らない治療は治療後に多少ヒリヒリとした感じや治療部位のむくみが出る場合がありますが、痛みはほとんどありません。
しかし、個人差があり麻酔が切れた後に若干の痛みを感じる人もいます。
その場合は鎮痛剤を服用することで痛みを抑えられますし、当日~翌日の間に治まります。
外科手術の場合は術後1~2日ほど痛みがある
わきに数cmほどメスを入れる外科手術は麻酔が切れると痛みが出ますが、「痛くて眠れない」といったような強い痛みを感じるほどではなく、鎮痛剤で痛みをコントロールできます。
こちらも個人差はありますが、0~数回程度の服用で済むくらいの範囲です。
場合によっては、縫ったあとがひきつれてしまい、痛みを伴うこともありますが、時間が経過すれば皮膚の状態も良くなっていくので心配ありません。
また、外科手術後に創部を固定するテープなどで皮膚がかぶれる場合があります。
肌の弱い人は医師に相談しましょう。
抜糸について
術後10日から2週間くらいで抜糸を行います。
こちらもチクッとする程度で耐えられないものではありませし、処置の時間も5分程度で終わりますので、特段構える必要はありません。
むしろ、抜糸までは腕があげられないために服を着たり脱いだりするのに苦労する、重いドアが開けられないなどといった生活に不自由さを感じますが、抜糸をすることによって楽になります。
ただし、動かせるようになったからといって急に重いものを持ったり、わきに負担をかけたりするようなことはしないでください。
できるだけ安静に過ごそう
術後はできるだけ安静にすることが大切です。
血流が良くなると痛みで出てくる場合があるので、飲酒や激しい運動は避け、創部に熱がある場合は冷却材などで冷やしてください。
最も気を付けたいのは無理をすることで皮下出血が起こり皮膚の下に血が溜まる「血腫」ができることです。
血腫は放っておくと皮脂壊死を起こし再建手術が必要になることや、まれではありますが血腫ができた後に細菌が感染し化膿することがあります。
化膿した部位は切開洗浄する処置が必要となってきますので、そうならないためにも安静を心がけ、創部を清潔に保つようにしましょう。