わきが治療方法によって運動の制限が異なる
わきが治療では、皮膚を切開する方法やレーザー、マイクロウェーブを照射する方法などがあります。
これらの方法では、術後の運動制限について大きな違いがあるのです。
まず、運動を制限される方法から紹介します。
皮膚を切開し、アポクリン腺を除去する皮膚切除法や剪除法は外科手術であるため、術後に傷が塞がるまでの間は激しい運動はできません。
また、腕を上げる・重いものを持つなどの動作も不可です。
また、抜糸までの期間もガーゼを圧迫して傷跡の修復をおこなうため、おのずと日常生活にも制限が出てくるでしょう。
激しい運動が制限される期間はおよそ1週間~10日とされ、この期間を経過すると傷跡の縫合をした糸をすべて抜糸します。
また、抜糸までの期間はできるだけ患部を安静にするよう意識しましょう。
もしこの期間中に激しい動きをおこなったときは、傷の治りが遅くなり血腫ができるなどの可能性があるため、医師の指示をきちんと聞いて守ることが大切です。
すぐに体を動かせる治療方法
一方、術後からあまり間を置かずに運動が可能になるわきが治療方法もあります。
これが、レーザーやマイクロウェーブを照射する方法です。
これらの方法は皮膚を切開する必要がなく、皮膚の表面からアポクリン腺を破壊します。
皮膚に傷ができないことからダウンタイムが短い点が特徴で、術後すぐから日常生活に支障のない動きをおこなうことができます。
そのため、軽い運動程度なら術後すぐにおこなえるでしょう。
ただし、レーザーやマイクロウェーブを用いたわきが治療でも、激しい運動や腕を上げる動作をするには数日間待ったほうが無難です。
その他、レーザーやマイクロウェーブでの治療方法はガーゼによる圧迫をおこないません。
そのため、術後すぐに動きやすいのがメリットです。
ただし、動きやすいからといってハードな動きをするのは避けてください。
運動以外に注意すること
わきが治療においては、運動以外にも術後に注意したい点があります。
特に皮膚を切開する治療方法の場合、手術の翌日からシャワーは可能ですが患部を濡らさないようにすることが大切です。
湯船につかる入浴は、抜糸が済んでからとなります。
一方でレーザーやマイクロウェーブでの治療方法の場合、施術当日からシャワーも可能ですし、湯船につかる入浴は翌日からできます。
ただし、いずれの治療方法の場合も患部の状況や体調などによって少しずつ制限が異なるため、やはり医師にしっかり相談するのがいいでしょう。
その他では、特に皮膚を切開する治療方法を受けたとき、腕の動きをできるだけ少なくするため、服を頭からかぶることはおすすめできません。
なるべく、前開きの服を着るようにしましょう。